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「生活のための仕方なしチョイ料理男子」

小林英樹

 

 

七月の第五日曜日がやってまいりました。

どうも、小林英樹です。

 

僕らのHPでは毎月、その月の第一日曜がギャラリー、第二日曜が月刊コラム、第三日曜が4コマ漫画、第四日曜がリハスタ録と様々なコンテンツをお届けしておりますが、じゃあ第五日曜がある時は何をお届けするの…?ってなことで、第五日曜がある月のときにだけ、ここ齋藤氏の月刊コラムの場をお借りして、僕が文章を綴らせて頂いております。

 

というわけで、今月はよろしくお願いします。

さてさて、突然ですが皆さまはお料理はなさいますか?

 

いつの時代も、大半の家庭においては毎日当たり前のように振る舞われてきた手料理ですが、牛丼チェーンやファストフード店、そしてコンビニエンスストア等が、かなりリーズナブルで美味しいお料理をお届けしてくれるようになってからというもの、現代では例えば一人暮らしをしていたとしても、特に料理をしなくても困らないといった生活ができるようになりました。

 

それに伴っていつの頃からか、料理をすることは、趣味の一環的な側面を幅広く見せ始め、今や料理上手な俳優さんや芸人さんの、趣味の域を超えたような本格的な腕前がピックアップされることも多くなり、料理好きな男性のことを「料理男子」と言ったりするなど、料理ができるという事に対する世間的な捉え方も、世代や立場によってかなり違いが出てきた様に思います。

 

ではではそんな時代の流れの中にあって、僕が料理とどう関わってきたのか…今回はそれを綴ってみたいと思います。

 

…実家暮らしだった学生の頃、僕は家の手伝いもろくにせず、これといって特に料理の経験はありませんでした。

只々座っていればご飯が出てくるような、そんな恵まれた環境に育ち、そのことに何の疑問もなく、そしてきっと自分が料理を作るなんて発想はその当時微塵もありませんでした。

 

その後、上京して一人暮らしを始めるようになってからも、そんな実家暮らしを送ってきた延長線上にある生活のことですから、これといって料理をする気は全く起きませんでした。

上文にも綴ったように、現代における目覚ましい発展を遂げた素晴らしいお店の恩恵にあずかり、日々の食事を桜華して過ごしておりました。

 

そんな中、僕の人生にある転機が訪れます…それは東京での一人暮らしも割と長くなってきた頃でした。

それなりに歳も重ねてきたが故に、そろそろ健康にも気を遣わないとハードなスケジュールをこなすのには支障が出てきたことに端を発っし、機材費や諸々の経費など下積み時代ならではの経済状況のひっ迫も重なって、一度それまでの生活を改めなければ、どうにも前へ進まない現実がやってきたのであります。

 

そんなとき、ひとつの案が僕の頭をよぎりました。

「健康管理×倹約」 … そうだ、自炊をしよう!(ありがちですが…微笑)

 

人って面白いもので、それまで自分には全く無関係に思えて無関心だったことでも、いざ本当に自分にとって必要にせまられるようになったりすると、なんとかしちゃうものなんですよね…(汗)

とは言え、いきなり料理に目覚めて速水も〇みちさんのようになるといった大それた展開なわけもなく…(苦笑)
しかしながらこのことが切っ掛けで、僕は「生活のための仕方なしチョイ料理男子」への第一歩を踏み出したのでありました。

 

料理を始めるにあたり、僕はまず、なぜ自分は料理をしたくないのか…料理に対する自分の抵抗感がどこにあるのかを探ってみようと思いました。

そうしてしばらく考えて辿りつきました…僕にとって料理をすることの何にそんなに抵抗感があったのかと申しますと、ズバリ、準備や下ごしらえに要する時間の長さと労力だと気がつきました。

 

あ〜お腹へったぁと感じてから、下ごしらえを始めて頑張って料理を作ってできるまでの時間とそこに費やした体力の減衰…この長さと倦怠感へのギャップに空腹が耐えられないという結論に至ったのです。いや…大真面目に(苦笑)

とにかく、「お腹がへる=即食べる」的な発想しか浮かばない様な、ありがたい人生を送っていたせいで、食べるためにはまず作らねばならないという大事な過程が、僕の中にはすっぽり抜けていたことに気づいたのです。

 

さらに探索は進み、次に出てきたのが、調理をするうえでは必要不可欠な調味料の種類の多さに対する抵抗感でした。

何がどのような用途で用いられ、どのくらいの種類の調味料が常に台所に備わってないといけないのか…などなど。

これはもう、テレビでやっているなんちゃら3分クッキング等で観かけるたびに心のどこかで感じていたのでしょうね、恐らく(汗)

「うむ…片栗粉?小麦粉?強力粉?…え〜い!どれも同じ色した粉だろ!」っとか…

「ん?ナツメグ…なんじゃその懐メロ的な訳解らん調味料は!いつ使うんだ!」っとか…

まあ擦り込まれた潜入感ってのは、そう簡単に解けるものでもなく…

その辺から、僕は自分が料理をするという思考をすることから、どこか逃げてきたのだと思い当たりました。

 

…う〜む。

(敢えて書くと、なんたる自己中でお恥ずかしい理由ですこと…笑。そしてなによりも母の手料理に心から感謝です。)

 

ってなことで、そんな自己分析の結果から僕が料理をするにあたってまず最初に心掛けたのが、料理時間が15分程度でできる物!

この程度の時間と労力なら、いくら空腹時の僕でも我慢はできます。

そして使う調味料は最小限に、料理酒、醤油、塩コショウ、砂糖、中濃ソース、だしの素。

使う器具も少なめに、 包丁、まな板、フライパン、大鍋小鍋に、おたまとさいばし。これくらいあれば充分!

この範囲内で作れるレシピのみに照準をしぼって、材料には野菜と肉のバランスが程良く取れている料理を覚えてゆくことにしました。

 

現代ではインターネット上でそれらに該当するレシピを簡単に探せるので、非常に助かりましたね(感謝)

 

そうやって料理に対する自分の中の一番大きな壁を突破すると、事はどんどん進んでゆくようでして…

スーパーでの買い物などには不思議と抵抗感はありませんでした。

食材を観て値段と相談しながら探すのも、どことなく音楽の機材を探しに楽器屋へ行く感覚と同じで、なんかちょっとワクワクする感じだったりと…

仕事以外は割と出不精気味な僕にとっては、外に出かける理由ができてむしろ好都合な面が多かったように思います。

 

あとはもう買ってきた食材に包丁を入れて、ネット上で見つけたレシピの手順を元に、キッチンで調理するだけ!

ちゃん ちゃか ちゃか ちゃか ちゃっ ちゃっ ちゃ〜ん♪ ちゃか ちゃか ちゃっ ちゃっ ちゃん♪ ちゃ〜ん♪

(割愛・・・・ってここが一番肝心なとこじゃない?)

はい!できあがり。

 

とまあ…そんなこんなで、なんとも自業自得で勝手ないきさつから生活のために仕方なく始めた自炊も、初めはたどたどしい面も多分にありましたが、長年経った今となってはごく当たり前の僕の生活の一部となっておりまして。

 

やる度に手際もどんどんよくなって、料理が完成したときにはキッチンの全てが片付いている状態だったりしています(満足☆)

おかげさまで作れる料理のレパートリーも増え、なすと豚の生姜焼き、トマトと卵の肉炒め、豚バラ大根、豚キムチ、鳥の簡単照り焼き…などなど、数十種になりました。

(これ全部、上記の該当例内で作れてしまうんです♪)

 

でも…作ったからといって、どこに披露するわけでもなく、結局食べるのは全部自分なんですけど(笑)

ですからまあいつの日か、OUTLET BANDSでコンサートへ向けての音楽合宿でもやれるようになった際には、相方の齋藤氏やスタッフの皆さんに「生活のための仕方なしチョイ料理男子」の腕前を、振るってみたいと思います!

 

さてさて、今回も長々と綴ってしまいましたが、いかがだったでしょうか?

最後までお付き合い下さった方、本当にありがとうございます。

料理って、どこかちょっとプライベートな感じが出る話題ですよね(微笑)

いよいよ夏も本番!この暑さに負けないように、栄養のある美味しい料理をしっかり食べて、今年も残る後半戦を元気に乗り切ってゆきましょう♪

 

それではまた。

 


2017.7.30 小林英樹

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